メタ言語能力って?
こんにちは。もう年末ですね。一年は本当に早い。毎年12月になると同じことを考えているのもなんだかなぁと思ってしまいます。
さて今回は、前回に引き続きいて、メタ言語にかかわるものについて。
「メタ言語能力」とは何かを考えてみようと思います。
「メタ言語」って、どこか概念のような、はっきりしないイメージがあるんですが、それに2文字を追加、「メタ言語能力」となると、それは一気に具体的なものを表現する言葉になってきます。「メタ言語能力」と言った場合、そのときの「メタ言語」は、言葉を使って、言葉について考えることを指し示します。
もう少し具体的にお話ししましょう。生まれたばかりの小さな子どもは、言葉がどういうものであるか、という事を知る前に言葉を覚えてしまいますが、大きくなればそのうちに言葉について、意識化して考えることが出来るようになりますね。
この、言葉について、言葉で考える力を「メタ言語能力」と言います。
他にも例えば、「動物」という語は何を指しているのか?というような、語(言葉)と指し示す物との対応だったり、自分が話したことが文法的に正しいかどうかというような言語の規則だったり、とあるシーンでどのような言い方をしたら良いのかという考え方は、すべて「メタ言語能力」に含まれています。
言葉について考えられるということは、その先にある、言語をより正確な形で理解したり使っていったりするために、人間にとってはとても大切なことなんですね。